
月夜の下で…
第2章 ~ 告白と嫉妬 ~
「どうしたの?
着替えて…」
「ななんでもないっ
気にすんな」
カーッとまた顔が赤くなり、遠慮がちに隣に座った。
そんな姿を見て、みちるは悟ったように優しく微笑んだ。
「そういうの誰にでもあ るから大丈夫だよ」
「えっ!?…うん…
ってか‥不意打ちで
…暴発というか‥‥」
「あっ‥ごっごめん…」
うわぁーーっ
顔から火が出そうっ!!
尋常じゃないくらい胸が高鳴り、2人して耳まで真っ赤になっていた。
「送ってくれてありがと う」
月明かりと街灯が夜道を照らす中…
ひまわりの前で立ち尽くす、2人の姿があった。
「送るの当然!
みちるはカワイーから また変態に襲われたら 大変だし
朝‥迎えに行くからな !」
「うんっ
…あっ‥でも今日みた く早くはやめてね」
今日はなんとかごまか せたけど
やっぱバレたら起こら れるよね…
「う゛ーん‥わかった… んじゃあそのかわり
おはようとさよならの チューを毎日すること ♪」
「え!?」
ニッと悪戯な笑みを浮かべる楼…
その申し出にドキッと胸が高鳴り、頬が赤くなった。
「みちるって
ほんとカワイイな!」
突然唇が重ねられた…
「んっ…んん‥‥」
いつもの触れるだけのとは違い、ぎこちない深いキスをされ、思わず声を漏らした…
唇が離された時には、互いの頬は赤くなっていて、楼は恥ずかしそうに視線を逸らした。
「…じゃあな」
「う‥うん
また明日‥‥」
恥ずかしさに耐えきれなかったのか‥ダッとすごい速さで走り出し、その姿が見えなくなるまでみちるは見つめ続けた。
楼…
さっきまで一緒にいた のに
もう寂しくなってきち ゃった…
…早く明日にならない かな‥‥
