
夏の秘密
第11章 合宿
風太「潔癖症の夏には、みんなと一緒の
大浴場は辛いだろうな」
夏「えっ?」
風太「違うの?普段から大浴場使わない
からてっきりそうだと…」
夏「あぁ~うん、実はそうなんだ」
上手くごまかせたが
合宿の事を考えと頭が痛くなった
夜、大部屋でみんな一緒に寝る事は最悪
一晩中
ずっと起きてれば女だとバレる心配は
なかったが問題はお風呂
お風呂だった
風太「そろそろ電気消すよ」
夏「あぁ、うん」
二泊三日だし
最悪、お風呂に入らなくても…
ダメダメ、それだけは絶対にダメ、無理
きっと
朝から晩まで練習練習で普段の練習時の
倍以上の汗をかくだろうし
それだけは絶対…
夏「人として絶対ダメだよね」
風太「…」
夏「はぁぁ…どうしよう…」
風太「…」
怪我はもう治ったし
今さら合宿不参加は無理だし
夏はその日から当日まで何か方法がない
か
必死に考えた
でも…
勇助「夏、目の下、クマ出来てるぞ」
夏「あぁ…最近…眠れなくて…」
勇助「大丈夫か?」
夏「…大丈夫じゃないかも…だから勇助
合宿休んで…」
勇助「あっバス来た」
