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わすれない

第2章 それぞれの傷

その遺言状を明日関係者すべてに公開することになっていたらしい。


「本当は、娘であるあなたにもいてほいしのですが、一緒にに暮らしておられる嘉山様にお伺いしたら入院中とおききしたものですから。」



茅瀬は嘉山家に出向き、入院したことを知ったようだった。私は
入院の経緯をかいつまんではなした。圭介のことも話し、お礼をしたいが連絡がつかないこともいった。


「そうでしたか。わかりました。では、私に警察と鈴本様の事をおまかせ頂いてもよろしいですかな?」


茅瀬はまだ、父からの契約が続いているのですべてを処理できるといってくれた。また、契約に関してのお金も前払いでもらっていると。

「茅瀬さん。いくら契約が続いてるとはいえ、なぜ私をたすけてくれるのですか?」


私は、この数日であった人たちが、なぜ優しくしてくれるのか、わからなかった。

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