テキストサイズ

わすれない

第2章 それぞれの傷


―――な に …?


今起こっている状況を理解できずにいた。


私はただ目の前にある圭介の瞳に吸い込まれていた…。



「…ふっ。 やっと俺を見た。」



唇が離れ、ニカッと笑いながら言う圭介。


「…なっ 何すんのっ!!」



圭介の顔を押し出して口をぬぐった。



「なにって… キス。」



悪そびれた感じもなく平然といい放った圭介はまた顔を近づけた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ