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仮面な人たちの恋愛夢小説

第50章 甘宿り(F)

『弦太朗、せっかくだから一緒に勉強しよっ』


「えっ‥いやぁ~、今日はちょっと~…」


俺の微妙な反応に彼奴は少し嫌な顔をして、その表情に負けた俺は仕方なく彼奴と勉強をすることに…。


「あーっ、わっかんね!」


『だから、これはこうすれば…っ』


頭を掻いている俺に指摘する彼奴との距離が自然と縮まる。
あまりに近かったのか彼奴からバッ、と離れた。


『ご、ごめん』


「ぁ、ああ!気にすんなっ!」


思わず裏返る声。
完全に動揺してしまった俺に彼奴はいう。


『勉強辞めよう。疲れちゃったし‥』


「ちょっま…っ!」


勉強道具を片付けようとした彼奴を止めようと腕を掴むと、その反動で驚いた彼奴と顔を見合わせる。


その瞬間、一瞬、彼奴の唇に俺の唇が触れた…。

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