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仮面な人たちの恋愛夢小説

第48章 眠り薬(鎧※)

その寝顔を見ていると何だか無性に悪戯をしたくなる。


そっとその綺麗な顔に近付けば鼻筋を通って唇に触れ、口づける。


小さく声を漏らして感じている彼女に僕はくすっと笑う。


「本当、可愛くて困るな‥」


ほんのり頬を紅くしている彼女は少し息を荒くさせている。


僕が作った薬が、本領発揮を始めたようだ。


「おやおや、苦しそうだ。楽にしてあげよう」


ブラウスのボタンをゆっくりと一つずつ外していくと彼女は小さく寝返りを打つ。


『りょ‥‥まさ‥』


薄く目を開いた彼女が僕の名前を呼びながら僕に手を伸ばす。


その手に触れれば熱く、指を絡めると力なく握り返す。

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