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「君には勝てないな‥‥さっきの言葉、信じるぞ」


彼女の両手が耳元に置かれたことに、私はその片方の手に自分の指を絡める。


そして距離を縮めた具合に唇を重ねた。


「今日は一段と色っぽいな…凌馬と何かあったのか？」


『何もされてませんっ‥』


本当に？と詰め寄りながら優しく身体を愛撫していく。


そんなとき、ふいに凌馬の匂いを感じた気がした───単なる錯覚だろうとは思ったが、いてもたってもいられずに彼女の首筋に吸い付いた。