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仮面な人たちの恋愛夢小説

第37章 流星群(F)

「僕じゃ、君の流星群にはなれないかな…?」


ぎゅっと抱き締めた彼女の身体はとても暖かい、俺の胸の痛みを癒してくれるように感じた。


『朔田君…っ』


「‥‥‥君が好きなんだ」


ふいに、俺の腕の中で身震いした彼女。

答えを聞くのが怖くなった俺に、夜風と彼女の暖かな指先が背中に触れた。


『私だけの、流星群…?』


彼女らしい問いかけだった。
俺は頷いて彼女の瞳を見詰めた。

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