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絡み合う二人に、彼女は耐えかねて顔を背けた。

まぁ、誰だってあんなところ見せられたそういう反応をするだろう。

それから僕は彼女に追い打ちをかけるように言ったんだ。


「僕たちもあんな風になってみない…？」


彼女の恐怖で歪んだ顔は、いつも士に見せる笑顔よりも美しいものに見えていた。

あぁ‥本当に僕は狂ってしまったんだと、改めて思った瞬間だった。


「士はもう君には振り向かない」


首を降って小さく嫌嫌という彼女に僕は詰め寄って行く。

ふいに、現像室に逃げ込んだ彼女を、僕は冷静に追い詰めていった。