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仮面な人たちの恋愛夢小説

第3章 まだ見ぬお宝(D)

やがて海東はディエンドに変身する。
その途端、凍堂が現れた。
ゆっくりと歩み寄りながら姿を変えた…。

「私の庭で暴れないでもらいたい」

「やっぱり君もファンガイアだったみたいだね、凍堂零」

冷徹な風貌、全身を覆う蒼のマント。
凍堂の主人・凍堂零はアイスファンガイアだった。

「海東大樹、君には愛はあるか」

「何が言いたい」

「私にはある『でもその愛は本当の愛じゃない』」

「何?」

凍堂の言葉に栞那が遮る。
凍堂は自分を否定されて表情を歪める。

『貴方は奥さん以外の人とそういった関係を持っているそうだけど、それはどう説明するのかしら』

周りのメイドファンガイアが動揺を隠せないでいる。
それに気付いたアイスファンがメイドファンガイア等に手をかける。
首を捕まれた二体のメイドファンガイアは、アイスファンガイアの力により一瞬で凍りつき砕け散った。

「女なんてのはな金があればどうにでもなるんだ…それに私には地位も名誉もある!」

『やっぱり貴方の愛は歪んでる。お金や地位で女性を愛しそれが愛というのならそれは本当の愛じゃない』

「戯れ言を‥」

「凍堂零、君の愛とやらが本物ならばそれを証明したまえ」

「いいだろう。教えてやる、私の愛をッ」

その時だった。
ある一人の女性の声がアイスファンガイアの動きを止めた。

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