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仮面な人たちの恋愛夢小説

第28章 俺、愛情(電)

「なぁ…、俺を見てくれよ」


いつになく漏らした声は低くて、でもそんな中で何処か彼女を求めている様な甘さを感じる。
彼女の頬を捕らえる白く細い手。
不意に細められた瞳が、少し色気を感じさせた。


『モモ、ごめっ…ん‥──』


彼女が言葉を言い切るよりも先に、モモタロスは彼女の唇に触れていた。
その口づけは予想以上に甘くて、彼女は頭の中を真っ白にさせられていた。

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