
仮面な人たちの恋愛夢小説
第3章 まだ見ぬお宝(D)
「海東、説明しろ」
「彼女は僕を捕まえようとしている刑事さ。まっ、捕まらないけどね」
『それはどうかしら』
「あ」
海東の一瞬の隙を見逃さないでいた栞那は、手錠で海東と自分の腕を繋いでいた。
「残念だったな海東。刑事の方が上手だったみたいだ」
「何の真似かな」
『言ったでしょ、目の前の窃盗犯を逃がすことは許せないって。その答えよ』
「僕についてくると色々面倒なことに巻き添えになるけどいいのかな」
『覚悟はあるわ。絶対に貴方を捕まえる』
「だとよ、どうするんだ海東」
「僕への挑戦か‥いいだろう」
互いに繋がれた手錠を引き合い、見合う二人の間には見えない火花が飛び散った。
そんな中でふと遠くからの声が廃墟に響いた。
『士くん!』
「ナツミカン、何で来た」
『いけませんか、来たら』
「駄目だ」
『何でですか』
「何でって、それはお前‥とにかく駄目だ」
『訳分からないです』
士と言い合う中で夏海が海東と栞那を見やる。
「彼女は僕を捕まえようとしている刑事さ。まっ、捕まらないけどね」
『それはどうかしら』
「あ」
海東の一瞬の隙を見逃さないでいた栞那は、手錠で海東と自分の腕を繋いでいた。
「残念だったな海東。刑事の方が上手だったみたいだ」
「何の真似かな」
『言ったでしょ、目の前の窃盗犯を逃がすことは許せないって。その答えよ』
「僕についてくると色々面倒なことに巻き添えになるけどいいのかな」
『覚悟はあるわ。絶対に貴方を捕まえる』
「だとよ、どうするんだ海東」
「僕への挑戦か‥いいだろう」
互いに繋がれた手錠を引き合い、見合う二人の間には見えない火花が飛び散った。
そんな中でふと遠くからの声が廃墟に響いた。
『士くん!』
「ナツミカン、何で来た」
『いけませんか、来たら』
「駄目だ」
『何でですか』
「何でって、それはお前‥とにかく駄目だ」
『訳分からないです』
士と言い合う中で夏海が海東と栞那を見やる。
