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仮面な人たちの恋愛夢小説

第16章 love music(K)

甘い大人の口づけ。徐々に抜けていく彼女の身体の力を見て音也が優しく支える。同時に音也の手が頬、顎を捕らえて視線を送る。

『ちょっと待った』

彼女の手が音也の動きを止める。

『私にバイオリンを教えてくれる理由って、これが目的だったり…しない?』

「どうだろうな。お前はどう思う?」

『私は正直、男としての貴方は信じられない。貴方は女性に目利きすぎるのよ』

「仕方ないだろう。俺の魅力についてくる女は沢山いるんだ」

自慢気に話す音也に彼女は不服そうに小さく溜め息をついた。

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