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仮面な人たちの恋愛夢小説

第16章 love music(K)

「そういうことを考えているのはお前の方じゃないか。まったく、仕方のないヤツだ」

『あっ、ちょっ…!』

腰のラインをなぞらえてバイオリンを持つ力が緩むとその手を掴み、彼女を背中から抱き締める体勢に。

「どうだ?ずっとこうされたかったんだろう?」

『ち、違う…っ』

息遣いと甘い言葉が彼女の抵抗を妨げ、バイオリンを落とさぬ様に持ったままの利き手に音也の手が触れると、そっと彼女の手からバイオリンを取り上げた。

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