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仮面な人たちの恋愛夢小説

第12章 咲く華、桜の如く(K)

「その先は俺に言わせてくれ。華桜、お前が好きだ」

次狼からの思わぬ言葉に戸惑いを隠せないでいる彼女は、ただ次狼の目を見詰めていた。

『次狼、今なんて言ったの?』

じっと見詰めた彼女の瞳が嘘を吐いていると分かると次狼は彼女を至近距離で見た。

「嘘は良くないな…返事は?」

『…ごめんなさい。私も好きよ?次狼が好き』

いい返事だと優しく口づけをする次狼。
彼女の身体は身震いして、その身体をしっかりと抱き締める次狼は時々鼻を突く彼女の香りに理性の限界を感じていた。

「お前の香りには本当参るな‥」

『華桜の香りは、恋をすると出るんだってママが教えてくれたよ?』

「凄い体質だな。でもそれだと俺の理性が切れるのも時間の問題かもな…」

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