
仮面な人たちの恋愛夢小説
第12章 咲く華、桜の如く(K)
次狼は少女と目が合う。
少女の瞳は、ガラス玉のように次狼を映していた。
「あ、そうだ。丁度いいから次狼ちゃんのお隣借りて朝ごはん食べちゃって」
『となり…?』
次狼が自分の隣の椅子を引くと少女はちょこん、と座るとまた次狼を見て今度は小さく微笑んだ。
『ありがと』
「ああ。ん?…お前不思議な匂いがするな」
『じろーも、匂いする。強くて、真っ直ぐで、優しい匂い』
「お前は甘い匂いがする…そうか。俺はそんな匂いがするか。お前も鼻が利くんだな」
嗅覚に優れた次狼は少女の匂いを感じ取り、少女も同じように次狼の匂いを感じていた。
──マスターが少女に朝ごはんを出すと忙しそうに動き出す。
「そうだ次狼ちゃん。迷惑じゃなきゃ華桜ちゃんのことお願いしたいんだけど」
「構わない。俺もコイツに気に入られたみたいだからな」
次狼に頭を撫でられながらモグモグと朝ごはんを食べている少女はニコニコと次狼を見詰めていた。
少女の瞳は、ガラス玉のように次狼を映していた。
「あ、そうだ。丁度いいから次狼ちゃんのお隣借りて朝ごはん食べちゃって」
『となり…?』
次狼が自分の隣の椅子を引くと少女はちょこん、と座るとまた次狼を見て今度は小さく微笑んだ。
『ありがと』
「ああ。ん?…お前不思議な匂いがするな」
『じろーも、匂いする。強くて、真っ直ぐで、優しい匂い』
「お前は甘い匂いがする…そうか。俺はそんな匂いがするか。お前も鼻が利くんだな」
嗅覚に優れた次狼は少女の匂いを感じ取り、少女も同じように次狼の匂いを感じていた。
──マスターが少女に朝ごはんを出すと忙しそうに動き出す。
「そうだ次狼ちゃん。迷惑じゃなきゃ華桜ちゃんのことお願いしたいんだけど」
「構わない。俺もコイツに気に入られたみたいだからな」
次狼に頭を撫でられながらモグモグと朝ごはんを食べている少女はニコニコと次狼を見詰めていた。
