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仮面な人たちの恋愛夢小説

第11章 似た者同士の向こう側(DBL)

──はにかんでそういう海東が何故だかとても愛しく感じて、気付いたらまた抱き締めて口づけをしていた。
多分、俺は言葉にするのが恥ずかしくて態度で示したんだと思う。
海東はそれに対して抵抗する様子はなく、むしろ更に俺を求めてギュッと抱き着いてきた。
いわゆる、“ツンデレ”というやつだ。
海東もその辺は俺に良く似ていて(認めたくはないが…)、態度で示すタイプだ。

「分かってるからわざわざいうな」

──頭を掻きながら少し恥ずかしそうに目線を反らしていう士。
僕が思わず笑うと、もう辞めだやめと言って僕から離れてしまった。

「また来るからね。今度は、玩具も持ってこようかな…?」

──平然ととっぴおしもないことをいうもので俺は一瞬言葉を失う。
そんな俺を見てクスクスと笑う海東に無性に腹が立って、さっさと帰れと背中を押した。

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