刑事とJK
第78章 トレジャーハンター
「…ぐ、偶然だ!!
早くこのじいさんを捕らえろ!!」
男たちは源十郎に襲い掛かる
しかし源十郎はぬいぐるみとでも戯れているかのように
男たちを投げ飛ばしていった
「お義父さん…ハンパなく強い…」
藤野は驚きのあまり、
開いた口が塞がらなかった
「まだあんだけ動けるたぁ知らなかったな…」
斉藤は、全員が源十郎に気を取られている間に
ゆうひの元へ向かった
「放せっつってんだろ!!」
「げふっ!!」
ゆうひを掴んでいた男は隙丸出しで、
斉藤に殴られるとあっさり倒れてしまった
「ったく…」
『斉藤…!!///』
ゆうひは斉藤の服を引っ張った
『ありがとう…なんだけど…
何か、お義父さんが凄すぎて…』
源十郎は息一つ乱さず、
かかってくる敵をのしていく
「老人の動きじゃ…ねぇな」
そう時間のかからない内に、
残ったのは二人になった
真理子を掴んでいる男と、
さっきから態度のでかい男だ
斉藤、藤野、そして源十郎は
その二人をジリジリと追い詰めていった
「く…来るんじゃない!!
この女がどうなってもいいのか!?」
「きゃあ!!」
そう、まだ相手の手の内には真理子がいたのだ
「真理子を放せ!!
ただじゃおかんぞ!?」
藤野は必死に逸る気持ちを抑えた
「泰輔…助けて…」
真理子のその表情を見ているだけで
今にも手が出そうになる…
しかし、今1番大事なことは真理子の身の安全だ
うかつに行動できない
作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える