
白い雪のような
第4章 雪解け道
洸太の父はまだ若かった。
惺や朗の父とは大分年の差のある
兄弟だった。
惺が生まれた頃にはまだ学生で、
結婚するまではこの家に
いたらしいので
惺が洸太の父に慣れ親しんでも
無理もない。
だがそれにしても洸太は大きなショックを受けた。
ここ何年も休みの時には
この屋敷に来て、
惺のそばにいた。
なのに父と惺がこんなに
親しいところを
見たのは初めてだった。
気づかなかっただけ?
いや、違う!
そう思うと悔しくて、
怒りが湧き上がってくる。
「洸太!もういいわよー
寒いから中に入りなさい!」
母に呼ばれてその場を
後にしなければ
あと少しで惺の部屋に
乗り込んでしまいそうだった。
惺や朗の父とは大分年の差のある
兄弟だった。
惺が生まれた頃にはまだ学生で、
結婚するまではこの家に
いたらしいので
惺が洸太の父に慣れ親しんでも
無理もない。
だがそれにしても洸太は大きなショックを受けた。
ここ何年も休みの時には
この屋敷に来て、
惺のそばにいた。
なのに父と惺がこんなに
親しいところを
見たのは初めてだった。
気づかなかっただけ?
いや、違う!
そう思うと悔しくて、
怒りが湧き上がってくる。
「洸太!もういいわよー
寒いから中に入りなさい!」
母に呼ばれてその場を
後にしなければ
あと少しで惺の部屋に
乗り込んでしまいそうだった。
