
白い雪のような
第3章 違う本心
キスして、触るだけ。
今まで惺がしてきたのはそれだけだった。
それでも洸太をイかせてくれてた。
でもそれだけじゃ足りない、
惺にも気持ち良くなってもらいたいから
洸太も惺に触れたかった。
拒否られてたのは知ってる。
さすがに洸太も気づいていた。
だから無理矢理でも今日、
強引にしたのだ。
我慢の限界だったんだ…
部屋に帰るたびに自分で処理して慰めて、
埋まらない空洞に無理矢理蓋をしてきた。
それももう限界…
「惺兄は俺とするのムリしてた?
俺ばっかり先走ってたの…かな…」
惺の顔もましてや惺に後ろから抱きかかえられる形になってる朗のことも見ることができず、
うつむいたまま、握りしめたシーツにポタポタと
波だがこぼれていく。
「洸太、泣かないでよ…」
そう言って抱きしめてきたのは朗だった。
「お兄さんは洸太が大事なんだよ、
だからムリしてる。
洸太の気持ちに答えるためだよ」
「……」
顔を上げて惺の顔を見ると、
肯定するような笑みが浮かんでいた。
だが同時に寂しげで、
余計に悲しくなるような笑みだった。
今まで惺がしてきたのはそれだけだった。
それでも洸太をイかせてくれてた。
でもそれだけじゃ足りない、
惺にも気持ち良くなってもらいたいから
洸太も惺に触れたかった。
拒否られてたのは知ってる。
さすがに洸太も気づいていた。
だから無理矢理でも今日、
強引にしたのだ。
我慢の限界だったんだ…
部屋に帰るたびに自分で処理して慰めて、
埋まらない空洞に無理矢理蓋をしてきた。
それももう限界…
「惺兄は俺とするのムリしてた?
俺ばっかり先走ってたの…かな…」
惺の顔もましてや惺に後ろから抱きかかえられる形になってる朗のことも見ることができず、
うつむいたまま、握りしめたシーツにポタポタと
波だがこぼれていく。
「洸太、泣かないでよ…」
そう言って抱きしめてきたのは朗だった。
「お兄さんは洸太が大事なんだよ、
だからムリしてる。
洸太の気持ちに答えるためだよ」
「……」
顔を上げて惺の顔を見ると、
肯定するような笑みが浮かんでいた。
だが同時に寂しげで、
余計に悲しくなるような笑みだった。
