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BL~中編・長編集~

第21章 ~番外編②~

「初めまして。 僕、風間穣。」

「俺は瑞城豊。 よろしくな。」

次の日。

約束通り、松下の幼馴染みのカップルとトリプルデート。

俺、前に近藤の幼馴染みとか言った気がするけど…

違います。 松下の幼馴染みです。

あの時、頭がいっちゃってたんだな。

「優太君から話は聞いてたけど、まさかこんなに美人さんだとは思ってなかったな~。」

「それはこっちの台詞。 こんなに可愛いとは思ってなかった。」

近藤から話を聞いていたせいか、不思議と初対面な気がしない。

「…で、そっちの人が彼氏さんだよね?」

「あぁ…うん。 和宮潤也っていうんだ。」

「よろしくな。」

ちなみに…俺は、今朝から完全に不機嫌モード。

昨日あんなことされたんだから当然だ。

それは、近藤も同じようだ。

今朝から、松下と会話しているところを見ていない。

「風間…でいいよな。 彼氏は?」

「うーん…なんか、道路が混んでるみた…」

「ごめんっ!! 待たせ…」

「!!」

聞き覚えのある声。

声のした方を振り返ると、懐かしい姿が。

「時雨……?」

「しゅ、う…」

「!! 豊に…和宮…?」

どうして時雨がここに…

まさか、風間の彼氏って…

「あれ? 宗のこと知ってるの?」

「いや…うん、まぁ…」

時雨宗。

俺と潤の、中学時代のクラスメイト。

「中学の時、一緒のクラスだったんだよ。」

「そうなの!?」

こいつのことは、忘れるわけがない。

中学の頃は、よく三人で遊んでいた。

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