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BL~中編・長編集~

第13章 ~小悪魔男と平凡男子~

「っ!!? ぃっ・・・」

「「なっ・・・」」

あ~・・・・殴った手が痛い。

こんなこと、普段しないからな。

「あいつの悪口言うなよ。 あんたら、あいつのなにを知ってんだよ。」

「お前っ・・・三年生に手を出して、ただで済むと思って・・・・」

「新君っ!!」

先輩の一人に胸倉をつかまれた時だった。

「幸村!!?」

幸村が、俺と先輩の間に割り込んできたのは。

「慎二君!? どうしてここが・・・」

「どうしてでしょうね?」

「瑞城・・・」

幸村が俺と先輩を引き離した後、瑞城が建物の陰から出てきた。

「いけませんねぇ、先輩方。 受験前なのに、生徒をさらうなんて。」

「み、瑞城・・・・」

生徒会副会長の瑞城は、先生とのつながりがある。

受験前の三年生にとって、その瑞城にこの場を見られるのは非常にまずいのだ。

「ただで済まないのは先輩方の方ですよ。」

「「・・っ・・・」」

「あの・・・」

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