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BL~中編・長編集~

第13章 ~小悪魔男と平凡男子~

「そう考えられることがすごいんだって。」

「・・・」

そうなのか? よくわからん。

「ま、自分の気持ちを正直に伝えることだな。 幸村のためにも、お前のためにも。」

「あぁ・・うん・・・」

でも、どうやって伝えるんだよ。

「じゃ、俺行くから。」

「ありがとな。」

なんか、いろいろスッキリした。

瑞城に話しを聞いてもらったおかげだろうか。

「お礼を言いたいのはこっちなんだけどな。」

「え?」

謎の言葉を残して、瑞城は生徒会に行ってしまった。

「新君!!」

「あ・・・」

瑞城が教室を出て行くのと同時に、逆の扉から幸村が教室に飛び込んできた。

「お待たせっ!!」

「うん・・・帰るか。」

ん? 気のせいか?

若干、幸村の目が赤いような・・・

「うん!!」

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