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BL~中編・長編集~

第12章 ~こんどこそ一緒に~

もしかしたら、俺とシロは一緒にいられない運命なのかもしれない。

「・・・・そろそろ帰らないとな。」

時間を確認し、家に帰ろうとした瞬間だった。

「ハル!!!」

「!?」

名前を呼ばれたのは。

それは聞き覚えのある声で・・・・本当に名前を呼ばれたのか、一瞬疑った。

だって、その声は・・・

「シ・・・・・ロ・・・・?」

シロのものだったから・・・・

「な・・・んで・・・?」

ふり返ると、そこには確かにシロの姿があった。

どうしてここに・・・・

「ハルがここにいる気がしたから。」

「あ・・・・そうなんだ・・・」

俺・・・ここがお気に入りの場所だって、シロに教えたっけ?

いや・・・・シバにもこの場所は教えていない。
ってことは、シロにも言ってないだろう。

シロはそれだけ言うと、黙ったまま俺に近づいてきた。

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