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BL~中編・長編集~

第12章 ~こんどこそ一緒に~

「シロ・・・・」

また・・・お別れしないとな・・・・

今度こそ、一緒に幸せになりたかったよ・・・・

「う・・・ん・・・・」

「っ!!」

突然、他の人の声が聞こえたことに驚いて後ろを振り返った。

「・・・シ・・」

ロ・・・と名前を呼びそうになったが、慌てて口を塞いだ。

シロは、ベンチに横たわって寝ていた。

俺が中庭に入ってきた時には、シロが寝ている場所は死角で見えなかったのだ。

「・・・・・」

シロ・・・よく寝てるよな?

そーっとシロに近づき、様子をうかがう。

「すー・・・すー・・・・」

どうやら、よく寝ているようだ。

「・・・シロ・・・・・」

シロの顔が見えるようにしゃがみこんだ。

シロの寝顔は、クロの寝顔にとても似ていた。

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