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BL~中編・長編集~

第12章 ~こんどこそ一緒に~

『友達にも、別れの挨拶をしておけ。』

『・・・・わかった。』

昔も今も・・・・・俺は、好きな人とは幸せになれないらしい。

「・・・・では、今日はここまで。 出した課題を忘れないように。」

教授が出ていくと、一気に教室が騒がしくなった。

俺は自分の荷物をさっさとまとめると、次の講義を受けるために教室を出た。

「・・・・・」

いや、この状態で受けても意味ないか。
どうせ講義の内容なんて頭に入ってこないだろうし・・・

そう思い直し、次の講義が始まるのを待ってから中庭に向かった。

今は講義をやってる時間だし、あまり人はいないだろう。

「ふぅ・・・」

アメリカか・・・・

父さんにくわしく話を聞いたところ、向こうに行ったらいつ帰って来れるのかわからないらしい。

中庭には、誰もいなかった。

珍しいこともあるものだ。

いつも誰かしらいるのに・・・・

ベンチの一つに腰を降ろし、またため息をついた。

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