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BL~中編・長編集~

第12章 ~こんどこそ一緒に~

優しい優しいシバの言葉。

それに俺はまた涙を溢れさせた。

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「落ち着いたか?」

「・・・ぅん・・・・」

あれから一時間くらい経っただろうか?

俺はようやく落ち着きを取り戻した。

20歳を超えているというのに、恥ずかしい限りである。

「うぅ・・・恥ずかしい・・・・」

「ははは。 気にすんなよ、俺とお前の仲だろ?」

そんなこと言われたって、恥ずかしいものは恥ずかしい。

「なあ、ハル。 落ち着いて間もないのに悪いんだけどよ・・・」

「ん? なに?」

シバの声色が急に変わった。

少し暗くなった気がする。

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