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BL~中編・長編集~

第12章 ~こんどこそ一緒に~

その時に謝ればいいか。

・・・・謝る理由は教えないけど・・・

それでも、謝りたい。

「今日の講義、あといくつ残ってる?」

「次が最後だけど?」

チラリと後ろを振り返ると、シロの姿はなかった。

「そうか。 俺はあと二つ残ってるんだ。」

「じゃあ、どっかで待ってるよ。」

どうやら、彼女の方に行ってしまったようだ。

「ああ。」

まあ、ずっと俺達といる必要はないわけだし・・・・

そう思い、席についた。

「あはは!!」

可愛い笑い声。

声のした方を見ると、シロが彼女と楽しそうに話をしていて・・・

その姿を見て、俺の胸がズキンと音を立てた。

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