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BL~中編・長編集~

第12章 ~こんどこそ一緒に~

見たら、泣いてしまいそうだ。

「うぃーす。」

「よ。」

「シバッ!!」

シバの声が聞こえ、勢いよく顔を上げる。

「よ、ハル。」

「おはよ。」

シバに飛びつくと、シバは俺の頭を撫でてくれた。

昔、トラがミケにしていたように。

「へへへ。」

「なんだよ。」

それが、すごく好きだった。

「久しぶりにしてくれたなって。」

「そうかもな。」

「・・・二人とも、いつの間にそんなに仲良くなったの?」

その声にシロを振り返ると、ムスッとした顔をして俺達二人を見ていた。

いつの間にって言われてもな・・・・

ミケの記憶も合わせれば、十何年の付き合いになるわけだし。

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