テキストサイズ

BL~中編・長編集~

第12章 ~こんどこそ一緒に~

「なんだそれ。」

シバの言葉に笑うと、シバはにっこり笑った。

「でも今は、その壁がなくなった感じだね。」

「ふーん・・・・そういうお前も変わったよ。」

仕返しとばかりに、シバに言い返す。

「俺も?」

「ああ。 前はそんな変態じゃなかった。」

変態呼ばわりされたのが気に入らなかったのか、シバが突っかかってきた。

「誰が変態だよ。」

「だって、昔はツンデレとか言わなかったもん。」

昔のトラは、もっと紳士的だったような気がする。

「ツンデレって言っただけで変態呼ばわりですか。」

「それに、前は彼女一筋で、今みたいにいろんな女の子と遊んだりしなかったし。」

シバはすごく遊び人だ。

昔、彼女一筋だったのが嘘だったかのように。

「それは否定しないけど。」

「だろ?」

シバが折れたのを確認し得意げにそう言うと、シバは悔しそうに顔をしかめた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ