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BL~中編・長編集~

第9章 ~大切なもの~

「ふぅ~・・・・やっと終わったな。」

「あぁ。」

なんか・・・・無駄に疲れたな。

一馬と同じ教室にいたからかもしれない。

「なあ・・・吉村と杉野って、この後暇か?」

「なんで?」

大学から出ようとしたら、友人に話しかけられた。

「合コンあるんだけど、男子の人数足りなくてさ・・・行ってくんねぇ?」

「俺はパス。」

「俺も。」

今日は吉村にご飯作る約束してるし、合コンをする気分ではない。

「そっかぁ・・・」

「悪いな。」

友人に謝ると、大学を出た。

「じゃ、スーパー行くか。」

「だな。」

そのままの足で、吉村の家から一番近いスーパーに向かう。

「杉野ってさ、なんでも作れんの?」

「なんでもってわけではないけど・・・・基本的には作れると思う。」

一馬の家で一年、料理は担当してきたしな。

元々好きだったし。

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