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BL~中編・長編集~

第8章 ~幸せはすぐそこに~

「潤・・・?」

ドアを開いたのは、潤だった。

なんでここに・・・

「え・・・っと・・・・どうしたんだ? 帰ったんじゃ・・・」

「忘れ物取りに・・・」

沈黙が怖くてそう声をかけると、潤は俺から目を逸らした。

「・・っ・・・」

そっか。
俺なんかと話したくないよな。

「そ・・・うなんだ。 俺、帰るわ。 じゃあな。」

「・・・・うん。」

俺は潤に別れを告げ、廊下へと飛び出した。

「・・・っ・・・ぅ・・」

潤と話せた。

それだけで、すごく嬉しかった。

「・・ふっ・・・」

ああ・・・
俺、潤のことまだ好きだったんだ・・・・

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