テキストサイズ

BL~中編・長編集~

第7章 ~むかしむかしの恋物語~

「今度こそ仕留めてやる。」

人間の一人が銃を構えます。

「百っ!!」

伊代は迷わず、百と人間の間に飛び出して行きました。

「伊代!?」

百が伊代の存在に気付いたその時です。

森に、一発の銃声がこだましました。

「なんだ、あのウサギ!?」

「伊代っ!!」

百は地面に倒れた伊代のそばに駆け寄ります。

「・・は・・・くっ・・・」

「・・っ・・・・お前らっ・・・」

百は低く唸ると、人間たちに飛び掛かって行きました。

「うわぁ!!」

「こっち来るな!!」

人間たちの悲鳴が辺りに響き渡ります。

「やめろっ!!」

「うぎゃああああ!!」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ