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BL~中編・長編集~

第6章 ~幸せの絶頂です!!~

「いいのか? お前、時雨に何も言ってないだろ?」

「・・・・」

駿の言葉に、何も返せない。

本当は、崇は僕のものだって・・・僕は崇が大好きなんだって、崇にもみんなにも言いたいけど・・・

「はぁ・・・」

黙り込んだ僕を見て、駿は大きくため息をついた。

「まあ、お前が時雨に迷惑をかけたくないって思ってるのはわかってるけどさ。」

「・・・・」

駿は、僕のことを本当によく理解してくれてる。

「とにかく、今日の生徒集会で全部わかるか。」

「うん。」

崇がどんな答えを出そうと、僕は受け止める。

ただ、諦めるのに時間がかかると思うけど・・・・

「崇・・・・」

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「ほら、行くぞ穣。」

嫌な時間は早く来るもので、とうとう生徒集会の時間になってしまった。

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