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BL~中編・長編集~

第6章 ~幸せの絶頂です!!~

僕らの高校は進学校なの。

だからなのか、他の学校よりも部活を引退する季節が随分早い。

あ、大学受験に備えてね。

今年も、もう引退の季節だ。

バスケ部でエースの崇は、そのせいもあってか、最近はずっと後輩が周りを囲んでいる。

「先輩・・・いなくなっちゃうなんて、嫌です~・・・」

「しょうがないだろ?」

バスケ部のマネージャーの女の子が崇にそう言うと、崇は困ったように笑った。

「はぁ・・・」

僕が何を一番心配してるかって?

これだけは言っとくけど、僕は崇のこと信じてるからね?

「しょうがなくないですっ!!」

「はいはい。 兼元、落ち着け。」

僕が心配してるのは、崇の周りを取り囲んでる女の子ではない。

むしろ、男の子の方。

特にこの子、兼元 弦(かねもと ゆずる)。
なんか、僕と同じにおいを感じる。

今だって、崇にべったりだし・・・

「相変わらず大人気だな、お前の恋人。」

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