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二十歳になれば

第6章 居場所


中学に上がった頃は、両親のエッチの結果が自分の存在だと思うと発狂しそうになり、全身を切り刻んでやりたい衝動に何度も何度も苦しんだ。


全身におぞましい遺伝子が浸透しているから、手首を切ってすべての血を搾り出すだけではまだ足りない。


悪くなるのは簡単だった。

でも、そうしなかった。


世間が興味深々に見ているから。


あそこはいつ崩壊するだろう…


そんな噂まで聞こえてきていた。



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