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どらくえ3

第8章 ロマリア

闘技場の入口にはポスターがベタベタと貼られ人がごった返していた。

「ここはロマリアで一番盛り上がる場所なのよ」

ママがそう言って地下へ続く階段を降り始める。

降りるにしたがって熱気が伝わってくる。

酒や煙草、女の香水の匂い。
欲望があらわになる賭場。

「いけーっ!」

「やれ!そこだ!」

「なにしてんだ、そこで呪文だろ!」

「かーっ!バカやろう!」
等と歓声や怒号が飛び交っている。

広いホールだ。

チケット売り場に人がならび、テーブルと椅子がおいてあって飲食するスペースがある。

バニーガールや胡散臭いダフ屋もうろついている。

「何これ?」

「楽しいでしょーさあ一見に如かず、観戦しましょ」
ママがうきうきしながら人波をかきわけて中央に向かう。

中央には円形の闘技場が設けられ、周囲から見下ろして観戦できるようになっていた。

「さあ、レディスアンドジェントルマン!お次の戦いは彼らだ!いくぞ!レッツバトル!」

ラッパやドラムの音がなって闘技場の脇のゲートがあがった。

「あっモンスター!?」

「ほんとだ」

「そうよ、ここはモンスターの闘技場なのよ」

キャタピラー、魔法使い、一角うさぎが出てくる。

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