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どらくえ3

第2章 岬の洞窟からナジミの塔へ

階段を上がると、これまでとは全く違う雰囲気だった。

まだ地下ではあるが、人の手が加えられており、壁や地面にはレンガが敷き詰めて整備されている。

天井には一定の間隔で穴が空けられており、地上からの光が注いでいる。

換気口なのかもしれなかった。

ナジミの塔は近いようだった。

「行こう」

俺達は更に進む。

天井に穴が空いているので雨水が入り込んで、所々、水溜まりが出来ている。

足を滑らせないように慎重に歩く。

しばらく進んだときだった。

「アベル!」

イースが叫ぶ。

「ああ!」

俺にも気配が感じられた。

―こいつは。


「ゲロゲーロ」

鳴き声が聞こえる。


剣を構える。


でかいカエルだった。


フロッガーが現れた。

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