
どらくえ3
第2章 岬の洞窟からナジミの塔へ
1匹倒されて、警戒したのかすぐに襲ってこない。
「油断するなよ!」
イースが声をかけてくれる。
耳を澄ませて集中する。
イースを見習って木を背にし、焚き火を前にして敵の来る方向を絞る。
右か、左か。
アベルの姿が焚き火に照らされ、影が木々に映されて揺れる。
バサバサバサ!
来る!!
何?両側から2匹!?
「くっ!」
あわや、くちばしの餌食という瞬間、アベルは頭上に跳躍した。
そして片手で枝にぶら下がる。
2匹のオオガラスは目標を失って、衝突した!
そして地面に落下して絡まってもがいている。
アベルはその上から飛び降りて、その勢いで1匹の頭に剣を叩きつける!
ガンッ!
更にもう1匹をすかさず横凪ぎにする。
バキッ!
オオガラスの体に剣がめり込む。
『グェッ!』
2匹の声がほとんど同時にした。
アベルは2匹が動かないのを確認し
「2匹やった!」
と叫ぶ。
そしてイースの方を見た瞬間、残る1匹が焚き火の上を正面から突っ込んできた!捨て身の攻撃だ。
アベルは横に転がって避けるしかなかった。
オオガラスはアベルが背にしていた木の幹に一旦体を預け、すぐに方向転換してアベルを追う。
アベルが立ち上がる前に、オオガラスが上から覆うようにアベルに襲いかかる!「しまった!」
アベルがオオガラスの攻撃を受けるのを覚悟し、体をこわばらせたとき、突然オオガラスの動きが止まった。
オオガラスの首がない。
なんで・・・!?
とアベルが戸惑ったとき、オオガラスの背後に剣を振り抜いたイースの姿を見つけたのだった。
「4匹目、とった!」
アベルは、緊張が解けて、はぁっ、と息を吐いた。
「だから油断するなよって言ったじゃねぇか」
とイースが笑いながら言う。
「笑い事じゃないよ」
俺も引きつった笑いで言い返す。
「でもまぁ2人で2匹ずつ、合計4匹、いい出来だな。よくやったぜ。」
俺はまだ地面にへたりこんだままだ。
「だいぶ動きがいつもの悪ガキに戻ってきたな?」
褒められているのか、けなされているのか、よくわからなくなってきた。
でも生き延びることができた。
今回の戦闘で戦っていく心構えがやっと出来たような気がした。
今はイースに助けられているけど、早く追い付きたいと思った。
こうして俺達は、オオガラス達に勝利し、夜明けまでもう少し休むことにした。
「油断するなよ!」
イースが声をかけてくれる。
耳を澄ませて集中する。
イースを見習って木を背にし、焚き火を前にして敵の来る方向を絞る。
右か、左か。
アベルの姿が焚き火に照らされ、影が木々に映されて揺れる。
バサバサバサ!
来る!!
何?両側から2匹!?
「くっ!」
あわや、くちばしの餌食という瞬間、アベルは頭上に跳躍した。
そして片手で枝にぶら下がる。
2匹のオオガラスは目標を失って、衝突した!
そして地面に落下して絡まってもがいている。
アベルはその上から飛び降りて、その勢いで1匹の頭に剣を叩きつける!
ガンッ!
更にもう1匹をすかさず横凪ぎにする。
バキッ!
オオガラスの体に剣がめり込む。
『グェッ!』
2匹の声がほとんど同時にした。
アベルは2匹が動かないのを確認し
「2匹やった!」
と叫ぶ。
そしてイースの方を見た瞬間、残る1匹が焚き火の上を正面から突っ込んできた!捨て身の攻撃だ。
アベルは横に転がって避けるしかなかった。
オオガラスはアベルが背にしていた木の幹に一旦体を預け、すぐに方向転換してアベルを追う。
アベルが立ち上がる前に、オオガラスが上から覆うようにアベルに襲いかかる!「しまった!」
アベルがオオガラスの攻撃を受けるのを覚悟し、体をこわばらせたとき、突然オオガラスの動きが止まった。
オオガラスの首がない。
なんで・・・!?
とアベルが戸惑ったとき、オオガラスの背後に剣を振り抜いたイースの姿を見つけたのだった。
「4匹目、とった!」
アベルは、緊張が解けて、はぁっ、と息を吐いた。
「だから油断するなよって言ったじゃねぇか」
とイースが笑いながら言う。
「笑い事じゃないよ」
俺も引きつった笑いで言い返す。
「でもまぁ2人で2匹ずつ、合計4匹、いい出来だな。よくやったぜ。」
俺はまだ地面にへたりこんだままだ。
「だいぶ動きがいつもの悪ガキに戻ってきたな?」
褒められているのか、けなされているのか、よくわからなくなってきた。
でも生き延びることができた。
今回の戦闘で戦っていく心構えがやっと出来たような気がした。
今はイースに助けられているけど、早く追い付きたいと思った。
こうして俺達は、オオガラス達に勝利し、夜明けまでもう少し休むことにした。
