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恋ばか

第37章 ~お慕い申し上げます~

「ほら。」

「…っ…」

震える手で握り込むと、弱い快感が身体を襲った。

…もっと…

「ん…ッ…ぁ…」

軽く上下に扱いただけで、小さく声を漏らしてしまう。

「前を弄るだけじゃないだろ? 次は?」

「……っ…」

空いている方の手を、恐る恐る後ろに伸ばした。

「…んっ…」

少しの圧迫感が身体を襲う。

それと同時に、なんとも言えない快感が身体を支配した。

「ぁあ…ッ…はっ…」

「…………」

ニック様がいることも忘れて、行為に没頭する。

中に入っている指も、二本に増やした。

「あっ…」

もう…イクッ…

「っ!!」

本人のいる前で…その人のことを想いながら自分でするなんて…

「ちゃんと、俺が教えた通りにできてたみたいだな。」

「はぁ…はぁっ…」

身体の熱が、収まらない。

二度も出したのに…どうして…

「ニ…ックさ…ま…ッ…」

「ん?」

早く…欲しい…

「お願っ…します…早く、挿れ…ッ…」

「っ…」

もう、我慢できな…

「クソッ……煽るなよ…」

「あっ!!」

指とは比べ物にならない圧迫感が、身体を襲う。

自分でしたためか、痛みは感じない。

「ふぁ…ッ…あ…ァ…」

「全部、挿った…」

なにこれ…今まで経験したことないくらい、気持ちいい。

ど、して…?

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