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恋ばか

第35章 ~おまけ2~

「そんな顔、しないで。 ただ…ちょっと、考え事してただけだから。」

「考え事?」

亮、きっと、昔以上にモテてるんだろうな。

そう考えたら、妬けてきた。

「この三年で、亮はもっとカッコよくなったな…って。

俺なんかが、亮の恋人でいいのかな…ってさ。」

俺は、この三年でなにも変わってないから。

俺なんかが…亮の隣にいてもいいのかな?

「バカ。」

「え?」

そう言った亮は、酷く困ったような顔をしていた。

「留架って、わかってるようで、なにもわかってないよね。」

「??」

亮は、亮の顔に添えている俺の手にキスをすると、優しく微笑んだ。

「この三年で、留架はすごい美人になったよ。」

は? 美人になった?

「昔はさ、可愛いなって印象が強かったんだけど…帰ってきて、留架のこと見て驚いたよ。

すごくきれいになってるんだもん。」

「…………」

そんなこと思ってくれてたのか?

「ほんと、焦ったよ。 誰かに留架を盗られるんじゃないかってね。」

「……バカ。」

そんなこと、ありえない。

だって、俺は…

「俺はもう、亮の隣から離れないよ。」

俺の言葉を聞いた亮は、嬉しそうに微笑んだ。

「うん。 俺も。」

あぁ…やっぱり…

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