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恋ばか

第35章 ~おまけ2~

「初めてこの子を見た瞬間、鏡夜のことを思い出したんだ。」

だから…俺は…

「それで、その子の名前を鏡夜にしたのか?」

「うん。」

「にゃ~。」

鏡夜は一言鳴くと、俺の肩にまた乗ってきた。

「にゃ~。」

「兄ちゃんの肩に乗るのが好きみたいだね。」

春架の言葉を肯定するように、鏡夜はまた鳴いた。

「鏡夜、おいで。」

境が猫じゃらしを持って手招きすると、鏡夜はそれに飛びついた。

「にゃ!! にゃ!!」

「ほらほら、こっちだよ。」

なんか、境…

「妙に慣れてない?」

「そうか?」

っていうか、猫と遊ぶ姿が似合いすぎてて怖い。

「その猫じゃらし、どうしたのさ?」

「三神がついでに買ってきた。」

三神…なんて気が利くんだ。

「うわ~、可愛いなぁ…」

「にゃ!!」

境と遊んでいる鏡夜に、春架はデレデレだ。

「あ、そうだ、空。」

「ん?」

鏡夜と遊んでいる二人は放っておいて、四人で話を始める。

「春架のこと、泣かせてない?」

「あぁ。 ベッドの上以外ではな。」

「そっか。」

ベッドでは泣かされてるわけね…

「カズは最近どう?」

「特にはなにもないけどね。」

軽く微笑みながらそう言ったカズは、コーヒーを一口飲んだ。

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