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理想の男の子

第10章 崩れていく…

「おはようございます」

ナースさんが部屋のカーテンを開け

優しくニッコリ挨拶をする

「…おはようございます……」

ちょっと緊張しながら返事をする

「朝食を持って来ますね」

再びニッコリ笑いながら

深くお辞儀をした

「はい…」




しばらく待っていると

違うナースさんが朝食を運んできた

「よく噛んで食べてくださいね」

「はい…」

運ばれてきたのは

ワカメのお味噌汁と真っ白なご飯

あと漬物付きのお魚がある

私の家とほとんど変わらなくて

親近感を感じた


「頂きます…」

お味噌汁をすすってみた

うん、味薄い☆

病院食は味が薄いと言われてるけど

本当だったんだ…

けど美味しくないわけじゃないから

もくもくと食べていった。

「ん…」

誰かの声がした

お魚をつつくお箸がピタッと止まる

声の先をそっと見ると

昨日より機械が少なくなっている

ようへいさんだった。

よかった、治ってきてるのかな?




「はぁ…はぁ…」

苦しそうに息をするようへいさん

私はお箸を置き。ようへいさんを

見つめていた

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