
理想の男の子
第10章 崩れていく…
「ではこれは何ですか?」
「りんごです」
こんな質問が続いた
暇だから良い暇潰しだけど♪
「では、これは何ですか?」
「クジラです」
それから淡々とリハビリを進め
お昼の時間になった
今日のご飯は何だろう?
ちょっと楽しみだった。
ベットに座ってウキウキしてると…
「…ふぅ。意外と遠いのね」
お母さんがお見舞いに来た
「お母さん!わざわざありがと」
「いいのよ。で、具合は?」
そう聞かれ 私はうつむいた
良い方向に進んでいるのか…
悪い方向に進んでいるのか…
「…そう」
お母さんは微笑みながら
紙袋をガサゴソとあさる
「…?」
何持ってきたのかな…
紙袋から出てきたのは私の私服だった
「え?これ必要なくない?」
なんで私服なんか持ってきてんの…
お母さん遂にボケ期突入!?
「あんた知らないの?外出れるのよ」
「はい?」
口をポカーンと開けて唖然とする
そんな私達の元にちょうど
お医者さんが来た
「衿原さん、外に出てリハビリしましょう」
短く告げられた言葉
「外?」
お母さんを見ると頷いた。
私が外に出る…?
「まだ精神的に安全かはわかりませんが、外に出ることによって…「ふざけんなっ!」
私はそう叫んでお医者さんを睨む
「…」
辺りが静まる
誰も喋ろうとしない。
「まい…外に出たらね…」
必死に私をなだめるお母さん
うつむく私。
外に出たら治るかも知れない
けど外は怖い…人がたくさんいて…
「無理…私…行かない…」
お医者さんは困ったような顔をした後
静かにナースさんを連れて去って行った。
「りんごです」
こんな質問が続いた
暇だから良い暇潰しだけど♪
「では、これは何ですか?」
「クジラです」
それから淡々とリハビリを進め
お昼の時間になった
今日のご飯は何だろう?
ちょっと楽しみだった。
ベットに座ってウキウキしてると…
「…ふぅ。意外と遠いのね」
お母さんがお見舞いに来た
「お母さん!わざわざありがと」
「いいのよ。で、具合は?」
そう聞かれ 私はうつむいた
良い方向に進んでいるのか…
悪い方向に進んでいるのか…
「…そう」
お母さんは微笑みながら
紙袋をガサゴソとあさる
「…?」
何持ってきたのかな…
紙袋から出てきたのは私の私服だった
「え?これ必要なくない?」
なんで私服なんか持ってきてんの…
お母さん遂にボケ期突入!?
「あんた知らないの?外出れるのよ」
「はい?」
口をポカーンと開けて唖然とする
そんな私達の元にちょうど
お医者さんが来た
「衿原さん、外に出てリハビリしましょう」
短く告げられた言葉
「外?」
お母さんを見ると頷いた。
私が外に出る…?
「まだ精神的に安全かはわかりませんが、外に出ることによって…「ふざけんなっ!」
私はそう叫んでお医者さんを睨む
「…」
辺りが静まる
誰も喋ろうとしない。
「まい…外に出たらね…」
必死に私をなだめるお母さん
うつむく私。
外に出たら治るかも知れない
けど外は怖い…人がたくさんいて…
「無理…私…行かない…」
お医者さんは困ったような顔をした後
静かにナースさんを連れて去って行った。
