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カレとワタシと100の嘘

第4章 境界線

『優太ッッ…!!…ぁンッもぉダメイッちゃう…ッッ』

セリフとは裏腹に、

私は姿勢を正し、

椅子に腰掛け足を組む。


電話の向こう側を想像すると滑稽でならない。

「あーッッ!愛美ッッイクイクッッ…一緒にぃこッッ!!

…出るよッッ……

…ハァ…ハァ…ハァ…」


同時に果てたフリをしながら、

『フフフ』

と笑ってみせる。


…この一線は越えるべきではなかった

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