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ハジメ!!

第1章 19歳

ちょうど、カラオケの入り口で
制服姿の高校生の男の子と潤也が
ぶつかった。


「・・・ッてーなぁ」


その男の子は、
潤也に噛みつくように
睨みをきかせる。


「あー!?
 ガキがうっせーんだよ」


余裕の表情の潤也は
それだけ言って素通りする。

入口にはもう二人くらい
同じ制服の男の子が二人いたけど、
それ以上何も言ってこなかった。

一瞬、
潤也とぶつかったその子と
何となく目があったけど、
思わず逸らした。




私と潤也は、
少し狭い感じの部屋に通され
勢いよく腰掛けた。

男の子とカラオケは久々で
ちょっとテンションが上がる。


「何歌う、何歌うーッ??」



そう言って、
マイクを二本手に持った途端、
潤也は覆いかぶさるように
私を押し倒してきた。

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