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ハジメ!!

第1章 19歳

「な・・・んだよ!!!
 泣くなよッ!!!

 やっぱビビってんじゃん!!」


私は、急に力が抜けて、
その場にペタンと座り込んだ。


「だって・・・ッ!!
 まさか・・・あんなっ・・・

 うッ・・・うう~ッ・・

 だ・・だったらぁ・・
 もっと、早く来てよねッ!!


 ううッ・・・ううーーッ」



やっぱり、ヤだったのと、
ちょっと怖かったのと、

自分があまりにマヌケで
涙が止まらなかった。


「んだよソレ!
 今度は人のせーかよ?

 ・・・しょーがねーヤツ」



男の子は、そう言って
私の前にしゃがみこむと

泣いてた私に
キスしてきた。



・・・!!



タバコの味がして
独特の匂いがした。


「だから、
 
 スキ、ありすぎなんだって」



「なッ・・・・

 ・・あ、あんたッ・・
 信っじらんない!!!!」



なんだか見透かされたような
真っ直ぐな目でそう言われて

足元に落ちてたバッグを拾うと
私は思いっきり走って家に向かった。


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