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ハジメ!!

第1章 19歳

私は、頭にきて
追いかけた。



何?今の!!腹立つ!!

だったら助けんなっての!!



背が高いのと、制服姿で、
すぐに分かって追いついた。

私は持っていたカバンを
思いっきり振りかぶって
男の子の背中めがけて投げた。


「ちょっとッ!!!

 何なのアンタ!!
 すッッごいムカつくッ!!」


人通りはあんまりなくて、
路地に声が響いた。


「ってぇなぁ・・・

 んだよアンタ!!!
 俺はチューコクしてんだよ!」



「はぁ!?
 チューコク!?
 余計なお世話ッッ!!!!
 
 アンタが来なくても、
 全然ヘーキだったもん!!!」



「好きにヤられてたクセに?」


「だッ・・・だからソレは・・」


「あのさー、
 アンタ素直にありがとーとか
 言えねーの?

 しょーがねぇオンナ!!!」



「な・・・
 しょーがナイ・・!?
 アタシが!?」


そこまで言って
今まで平気だったのに
急に涙が出てきて焦った。

酔いは一気に醒めていた。

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