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ジュニアスクールに上がったオレは両親の帰りを待った。


家政婦さんも時間で帰ってから、本当に一人で…
朝まで一人で…。


かかって来た電話から、大人の女性の声がして…



昔を思い出す自分に
『ダメだ！思い出すな！！』
そう言い聞かせて首を振った。

もう…あんな事は起きない。


そう思うのに、突然鳴った電話に身体を強張らせた。



出なきゃ。
ただの電話だから。


そう思って手を伸ばし、受話器を耳にあてた。



「もし…もし。」



俺がそう言うと、おばさんの明るい声がして安心した。