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トライデント

第6章 ハーデス覚醒


マコレ「デイジー様は、あの日からずっと寝ておられませんでした。怒りや苦悩が交わったような感情に陥っておられたのです。優しいお方なので自分ばかりを責めておられました。」



ゲオルグはお茶を飲み、話を聞いた。


ゲオルグ「そうか、やっぱり君が。」




マコレ「デイジー様が恐ろしいと思えたのは初めてでした。戦争を終わらすために敵に殺されにいなどとおっしゃられたときはどうしようかと思いましたもの。」




デイジーも悩んでいたのだな、とゲオルグは思った。




ゲオルグ「何も、一人で悩まなくてもいいのにな。」






ゲオルグは時間潰しにマコレに昔話をしてあげた。





マコレはどんな話も興味を持って聞いてくれる。



不器用そうだが、人の気持ちを察してくれる優しい女の子だった。

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